みなさん、こんにちは。アヴリル吉祥寺です。
今日は久々に糸のお話、カシミヤ糸ができるまでをご紹介しようと思います。
カシミヤ糸を作る工程はとてもたくさんあります。その中でも、今回は色を作るお話とカード紡績を中心にお話します。
まずはカシミヤという素材についておさらいからはじめましょう。
「カシミヤ」は、カシミヤ山羊から採れる毛のことをいいます。
名前の由来は元々インド・カシミール地方が産地だったことからきていますが、現在の主な産地は中国をはじめ、モンゴル国やイランです。
柔らかい肌触りと絹のような光沢があり、保温性、保湿性に優れた素材として知られています。
皆さんにお届けしているアヴリルのカシミヤは、特に品質の良い産地として定評のある中国内蒙古自治区のカシミヤ山羊の毛を使っています。
ごわごわした毛に埋もれているうぶ毛だけを手作業で梳き取った後、そのうぶ毛をさらに選り分けて糸の原料としています。
1頭の山羊から取れるうぶ毛の量は100gほどしかなく、セーター1枚には2〜3頭分が必要になります。
カシミヤの繊維はとても細く繊細で、繊度(繊維の太さ)は約14〜16マイクロン(0.014mm)。
メリノは20マイクロン(0.02mm)、人毛は約0.08mm。
つまりカシミヤは人の髪の毛の1/6ほどの細さです。
細い繊維はチクチク感を軽減し、表面のスケールも滑らかで光沢があり、油脂分のおかげでなめらかな触り心地を持ちます。
同じ太さの糸でも、繊維が細ければ多くの繊維を束ねられるため、層が厚くなり断熱性が高まります。
カシミヤはクリンプ(縮れ毛状)構造を持ち、繊維同士が絡み合うことで熱を逃がしにくく、まるで二重サッシのような保温効果を発揮します。
しかし繊維が細いということは切れやすく、表面が滑らかゆえに傷もつきやすい。
その弱点を補う工夫とケアによってこそ、カシミヤの光沢・暖かさ・快適さが実現します。
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※7月/8月は【17時閉店】